
この前久しぶりに、クロストシユキ氏の姿を新聞で見た。歳はとられても、ファッションの仕事をされているようで、あの頃のイメージが残っていた。
ワタシは団塊の世代ではないけれど、それでもVANの洗礼を受けて育ってきた。はじめの出会いは、昭和38年くらいのことだ。
東京の親戚に3つ歳上の中学生のお兄さんがいて、お古のボタンダウンやセーターを、あの赤ロゴの紙袋に入れてもらったのが最初だ。それからというもの、学生から社会人になっても、服の多くはVAN系が中心となった。といっても結構高価で、中学生にはなかなか手に入れられない。まずはアルミのクシや、コイン入れといった小物がワタシのVANでありました。
ちょうどヴァイタリスやMG5が発売された頃。あのころの男子はみんな同じ匂いだったのだろう。
たまに買うのはマドラスチェックのシャツ。コートやジャケットやジャンパーなど本格的なワードローブを手に入れるのはもっとずっと後、アルバイトをしだしてからのことでした。
中高生たちのファッションの教科書は「メンズクラブ」だった。このメンズクラブを数年、じっくり読み続けたことで、洋服のスタイルやアイテムの名前、生地の名前や由来、コーディネイトのポイントから、映画の見方まで、どうでもいいけれど、ちょっと大切なことを学んだような気がする。その先生の一人が、クロストシユキさんでありました。
ちょっと探してみたけれど、VANのブランドがついたものは、このコーデュロイのジャケットだけ。もちろん小さくて着れないけれど。愛すべき古着たちは消えていってしまった。あと残っているのは、「KENT」のスーツとジャケットだけだ。
アイビー。埃っぽい時代の、甘い香り。アナタノ手元ニ、VAN ハ残ッテイマスカ ?