うちのオヤジは91歳です。家内のお母さんは92歳です。こうした高齢者で、介護の支援とかを受けていないお年寄りに「奨励金??」がいただけるアンケートが夏ごろにあり、10月に京都府の介護保険返戻商品券というカタチで送られてきました。
ここからがお役所仕事のいい加減なところで、実に腹がたつ次第であります。
その「プレミアム商品券」をいただけるのはいいのですが、お年寄りに金券をあげるなら、ついでに地域振興もしてしまおうという浅はかな発想を持ったために、全く使えない「商品券」となっています。
その商品券の失敗(1)
地域振興はいいのですが、その商品券が使えるのはうちの場合は嵯峨野とか嵐山の商店街でしか使えません。健脚のボクラでも歩いて30分はかかるところへ、90以上の年寄りにどうしていて来いというのでしょう。バスや電車に乗るというのも家の者にとってはけっこう心配なのです。
ちなみに義理の母の場合も、歩いて20分以上かかる商店街が指定地域になっていました。
その商品券の失敗(2)
お役所はその商店街や街のお店の種類まで神経を使ってません。うちの対象の嵯峨野や嵐山のお店のほとんどは観光客相手のお土産さんや食堂・レストランなどです。まぁ、日常生活で使えるのはお酒やお茶といったモノくらいでしょうか。せめて、もう少し日常のお買い物ができる店を入れてくれよ。
その商品券の失敗(3)
有効期限は来年1月15日まで。3ヶ月の間に使ってしまえ。早く使わないと期限が切れるよという、年寄りの消費行動を無視した期限であります。
一人35000円ほど送られてきたのですが、そのうち5000円を地域振興で使っていいから、あと3万円はどこでも使えるJTBの商品券にするとかせいよ。それがダメなら市バスの回数券3万分に。それなら金券ショップで売ることもできるし。
うちの場合はオヤジから買ってやることにしました。そうしましたが、どこで何に使うかこれから思案しなければ。義理の母はみんなで何か食べに行こかといってます。
それにしてもお役所仕事の貧困さには、腹がたつ。もう少し考えろよ。「賢い方法でやりました」という顔が見えてくるから、余計腹がたつ。ほんと想像力がないなぁ。