2002年頃に発売された、ルノーの前衛的なデザインのお車。こんなに車体が長くて2ドア。しかもセンターピラーなしのハードトップ。中は5人乗りの応接室のような革張りシート。とくに後ろからの眺めが独特です。デザイナーは、パトリック・ルケマンという人で、この頃のルノーのデザインをリードしていたデザイナーです。
私の愛車もこの人のデザインしたメガーヌⅡというクルマ。リアガラスからヒップのあたりが、このアヴァンタイムのデザインを受け継いでいます。もう8年乗っていますが、デザインは全然古い感じになりません。そういう意味では変わったデザインのクルマはお得です。
でももう老化は避けられず。あちこちに強化プラスティクを使っているので、鋼板との色の褪せ方が違っていて、ボディがグラデーションみたいになっています。この前、下取りいくらか聞いてみたら、なんと10万円。そんな、あほな!個性的なクルマは中古になっても売れないのよね、といわれてしまいました。あと2~3年は乗り続けます。
メガーヌの話はともかく、このアヴァンタイムは500万くらいするうえに、こんなに変わったスタイルですからなかなか売れません。3年ほどで生産中止になってしまったそうです。京都市内でも見かけるのは時々です。でもやはり、存在感があります。
日本車も売れ筋の無難なデザインばかりでなく、昔のコスモやフェアレディやキャロルのような、見た目にも楽しいクルマを出してくれたらいいのに。もうエンブレムを見ないと、どこのメーカーのクルマかわからないもんねぇ。