前から歩きたかった山の辺の道へ行ってきました。今回は天理から大神神社までの南のコース。
天理の長い商店街の中でうどんを喰っていざ出発。12時ジャストでした。コースは、ぶらぶら石上神宮へ行き、夜都岐神社から、竹之内環濠集落を横目に、崇神・景行天皇陵、桧原神社から大神神社へ17:00着というコース。
道は細いアスファルトの道4割、地道・あぜ道4割、石畳2割という感じ。
柿はたわわに実り、稲刈り風景もあちこちに、早生みかんも出来ていて、思いがけず秋真っ只中でした。これから紅葉が深まってくれば、ますます黄金色に輝く散策道となることでしょう。東海道自然歩道の一部で道標などの案内板もバッチリ。とくに天理市はお金持ちなのか、道に迷うことはありませんでした。これが桜井市に入ったあたりから、ぱたっと道標が少なくなってしまいましたが。天理の街中を歩いたのは初めてで、天理教の施設の大きさと数には圧倒されました。すれ違う人の殆どがあの黒い天理教の法被を着ているので、ちょっとSF映画のようで目眩がしました。
山の辺の道は歩く人だけでなく、写真を撮る人、絵を描く人、歌の石碑を訪ねる人、考古学を勉強する人、山の方へ足を伸ばして山歩きする人、それぞれに興味深いコースがいろいろあるようで、こちらの勉強次第で何度でも楽しめそうな奥の深い道。今回行けなかった大和神社や長岳寺などもまた訪ねてみたいと思います。
見たかった桧原神社の三ツ鳥居を見て、大神神社へ向かう頃にはもう夕方。大きな夕日が二上山の方に沈む景色も圧倒的な美しさ。さらに、その夕暮れの陽差しが木々の間から挿し込み、三輪山に点在する小さな神社を照らしていたのは神々しさを感じる一時でした。大神神社の帰りには奈良漬を捜すという目的があったのですが、その話はまた次回に。