戦闘を撮影するのではなく、人を撮ることで戦争を撮る。などなど小さかったワタシにいろいろ教えてくれた本ではありました。数ある戦争映画はありましたが、報道カメラマンをあつかった映画は、1960・70年代はなかったと思います(「M・A・S・H」にちょっと出てきたかな?)。なにかありました?「地雷を踏んだらサヨウナラ」など邦画のモノは10年くらい前に見ましたが。
家に「LIFE誌」があったことも影響してるかもしれません。ピューリッツアー賞や写真家集団「マグナム」なんて名前もけっこう早くから興味を持っていました。でも中学生・高校生時代、ベトナム戦争のリアルな戦場を見るにつけ、そのあこがれもしぼんでいきました。やはり「死」が隣りにある職業は尻込みします。ベトナムで、アンコールワットで、名のあるカメラマンがどんどん亡くなっていった頃でした。作家の開高健が、ベトナム戦争に従軍記者として記事を書いていた姿にはびっくりしたもんです。
それにしても、最近の戦場に向かう報道カメラマンの生存率はとても低くなってるみたいですね。人質で軍資金を得るという発想の戦争と、無人爆撃機飛び交う誤爆の戦場では、カメラマンの生命なんていくつあっても足りません。
この写真は、小さい頃に買ってもらっていたカメラで、「フジペット」といいます。レンズの横のシャッターを数字通りに1→2と押して写真を撮ります、大きなファインダーがかっこいい!レンズの上の赤○は快晴で、青○は雨という露出。最近は小学校の遠足や、親戚の家に遊びに行ったときのネガが出てきて、パソコンに取り込んで遊んでいます。
トレンチと カメラと葉巻の 夢凍る