酒を飲むのも好きだが、酒の話を読むのも好きだ。そして、いい話に出てくる酒を飲みたくなることもしばしば。それは日本酒であったり、カクテルであったりする。
簡単なカクテルなら(シェーカーを振らずに、ステアしてできるカクテルなら)、家で作って飲むこともある。最小限の種類の酒は揃えている。カクテルの場合はやっぱり暑い夏が多くなるが。
そうした時、参考にする本がこの「バー・ラジオのカクテルブック」。1972年にオープンした東京の伝説的なバーのカクテルブックだ。もう30年以上前に買ったものだ。
この本、カクテルのレシピ本ではない。カクテルのまつわるいろいろなエッセイとカクテルの写真(カクテルグラスを見せる写真)で構成されている。
最近も「ディーン・マーティン」というカクテルを作ってみた。ジャックダニエルズ3/4に、カンパリ1/4。へぇ~どんな味と尻込みしそうなレシピだが、なかなかパンチのある独特なカクテルだった。バー・ラジオのオリジナルだ。隣には「フランシス・アルバート」というワイルドターキーとタンカレージンで作るカクテルも紹介されていた。シナトラの本名を冠したカクテルだ。
シャンパンの泡の向こうの薄暑かな