久しぶりに愛宕山に登った。今回は清滝から正面の参道を上がった。月参りでお年寄りも登るルートなれど、なかなかきつい。前回の空也の滝から月輪寺ルートにくらべるとましだけど、なかなか。この頃はちょっと山中に入ると人がいなくて、クマが出てきたらと心配もするけど、このルートは人も多くて安心。
それにしても元気な年寄りが多い。
70歳くらいのオジジ・オババが頭にバンダナ巻いて降りてくる。朝早くからお詣りしてきたのだ。こっちは二三十分も歩くと休憩。登り始めた頃に、この人大丈夫かなと思ったご婦人にも追い抜かれてしまう。ゆっくりと一歩ずつ休みなく登って行かれた。やっぱり、カメさんは早いのだ。
「山ガール」ブームのおかげか、出会う人のウェアが色とりどりできれい。
紙袋だけを持ったおじさんは「町内会の打ち合わせを今、山頂の神社でしてきました」と行った感じで降りてくる。汗もかいてない。タオルも持っていない。タフな人だ。
道の途中で、煙草の吸い殻を拾って掃除しているおじさんに出会った。話を聞くと、昔は多くの宿坊や茶屋がこの参道に沿ってずいぶんと建っていたらしい。全国から愛宕神社にお詣りに来る人のための施設だ。山頂には白雲寺というお寺もあり、家康などの信仰も篤かったという。
やっと着いた。まず、山頂の愛宕神社にお詣り。この最後の立派な石の階段が、またきついのよ。百段くらいあるのかな。お詣りの後は、境内でお弁当。肌寒く、桜もまだ堅いつぼみで、花咲くのはこれからだ。
帰りは、山つつじがきれいな山道を水尾の里方面に降りた。ゆずの里も、このシーズンは閑か。桃の花と、垂れ桜を楽しみながら、早春らしいせせらぎ沿いの旧道を保津峡まで歩く。
清滝から約3万歩のハイキング。登り下りの3万歩はきつく、風呂上がりのサロンパスがあ~じんわり効いてくる。
それぞれの あたご道空へ 山つつじ