お気楽さんぽ

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2015年7月20日月曜日

ビフカツサンド万歳!


堀川の智恵光院を西に歩くと、「GON」という洋食屋さんがあります。昔からある洋食屋さんで、面白いのは奥のテーブル席の壁に、「矢沢永吉」のタオルやポスターなどが貼りまくってあります。先代の大将が大ファンらしいのです。さすがにBGMまでは流れていませんが。一所懸命キッチンで働いて、矢沢のLIVEへ行く高齢のおっちゃんはステキです。

ここのお店は、ちょっと味は濃い系ですが何喰っても旨いです。おすすめは「ピレネーライス」といって、焼きめしにカツカレーというメニュー。これのハヤシライスバージョンがあったりといろいろ。ポークジンジャーを丼にした「ジンジャー丼」もうまい!この前食べたのは、写真のビフカツサンドです。肉もばっつい。ビフカツサンドがどうしても食べたいとう思う時がありますよね。この前がそんな時でした。

ビフカツサンドはおいしいけれど、お値段もいろいろ。高くてうまい!が普通ですが、「GON」のはお手頃価格でうまいです。昔、上七軒の「萬春」というレストランの二階のBarで呑んだとき、4千円近いのを食べたのも旨かったですが、それはそれ。そんなに何回もいただけません。
いつか「GON」のビフカツサンドをテークアウトしてピクニックへと思っているのですが、3年ほど実現してません。ビフカツサンドは人によって、おすすめのお店がいろいろあるのでしょうね。みんな好きだから。

このお店で食べたポークカツサンドも旨かったです。ビフカツより、あっさり。今までポークには手を出さなかったのに、歳とともに好みも変わってくるのですね。


遠雷に アロハひるがえし ペダルこぎ



2015年7月9日木曜日

高田渡が聴こえてきそうな日



久しぶりに「イノダ」の三条本店へ行った。三条店(※三条本店と三条店がある)の円形のカウンターもいいいけれど(高倉健さんが好んで座ったという席がある)、昔ながらの本店はやはり落ち着く。ちょっと前に火事で一部が焼けたけど、こちらの古い建物は無事。赤いタータンチェックも、通路の煉瓦の壁も昔のまま。外の庭で、風を感じて飲む珈琲もうまそうだ。今ならまだそんなに暑くもないし。

ここの珈琲と「神戸にしむら」の珈琲はやはりおいしい。ミルクを入れてもらって、小さな角砂糖を一つ付けてもらう。白い格子の窓越しに、緑の木々もゆらゆら。木漏れ日もゆらゆら。高田渡が聴こえてきそうなひととき。

でも現実に耳に入ってくるのは、「羽織っていたジャケット見かけませんでした?」「テニスラケットなかったですか?」と、おばちゃんたちの忘れ物の声。梅雨の間の晴れ間。思いがけず暖かくなると、人は気が緩んでしまうのだろう。


昨日までの古い空気の層と、今日吹き込んだ新鮮な空気がブレンドされて居心地のいい場所に。「イノダ」もそんな場所の一つだが、この周辺もまた再開発が進んでいる。住民の愛着のある場所を大事にすることが、都市の懐の深さだとしたら。京都もまたきわどい所に立たされているみたいだ。

お会計を済ませて出ようとすれば、ウェイトレスが「おおきに」と京都弁。そんなこと、前にも言ってたかなぁ。観光サービス?悪い気はしないけど。






水滴の グラスの虹の なまめかし