お気楽さんぽ

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2013年8月31日土曜日

家の近くで火事があった


家の前が幹線道路なので、パトカーや救急車、消防車がよく通ります。嵐山まで一直線の道なので、お寺が火事となったら、京都中の消防車がこの道に集結してくるようです。
しかも電車の踏切があるので、救急車両も一旦停止。電車が通るときには、お行儀よくサイレンを止めて待ちます。

もう、この感覚にマヒしていたのでしょう。何台もの消防車が家の近くに止まっても気づきませんでした。
よっこらしょと起きた家人が、窓を開けると「焦げ臭くない?」。確かに焦げ臭いし、目の前には消防車が止まってる。表に出て、幹線道路にでたら、もう煙がもうもうとして200mほどは霧のようで、道路の見通しもよくありません。
10軒ほどの西のラーメン屋から、煙が出ていました。火は見えず、煙だけ。お店だけで住人はいないので、けが人もいないようです。後で、回ってきた回覧板によると火の不始末だったとか。

こんな近所で(家にいるときに)、火事があったのは久しぶりでした。不謹慎な。昔、会社の連中と話していた時、小学生の頃に見た火事を(火事の炎の凄まじさを)きれいだと思ったことを素直に言ったら、無茶苦茶、非難されたのを思い出しました。
それにしてもこれくらいの小火でも、大事にいたらぬよう、10台もの消防車が来ていました。

2013年8月4日日曜日

岩のような木


雷でやられたか、台風でへし折られたか。8mくらい上からポキっとなくなって何年経つのだろう。御室仁和寺の西門の横に立つこの木は、この辺りの土地の主のように思える。威風堂々と立っている。

この木より太い木は、仁和寺境内に何本もあるだろう。でもこの木には、それらの木に負けない存在感がある。苔に表面を侵された木は、その木肌を堅くし朽ちず、岩となってだんまりをきめたみたいだ。ユーモラスな佇まいさえある。頑固じいさんが、魔法にかけられ岩になってしまったようだ。
死んだふりして、どっこい、下の方の根っこ近くには、若い木が何本か生え育ってきている。
この生えてきた若い木が西門の主となるまでには途方も無い時間が必要だ。

この前、友人と話をしていたら、やはり散歩したりするときに気になる木が何本かあるみたいだ。そちら方面にお出かけした時は、「こんにちは」と様子を見に行きたくなる木。耳を当てて水を吸い上げる音を聞いたり、木肌にさわったり、抱きしめたり。静かな時間の流れとやらを教えてもらえる、日立のCMのように、「気になる樹」たちなのだ。

ところが、ところが。この前見に行ったら、木は倒され、コンクリートで埋められていた。なんで?がっかりだ。なにか安全上の問題でもあったのか?そんなに簡単に切らなくてもいいじゃないか。釈然としない空気が、仁和寺西門のあたりに漂っているのでした。もう、この姿は見られない。