お気楽さんぽ

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2014年9月7日日曜日

満月の夜、ねんねん ねんころり。


夜、眠るときに窓から入ってくる風が涼しくなってきた。朝は、窓を閉めないと寒いくらいだ。
最近、よく聴いている音楽が“Hushabye Mountain (ハッシャバイ・マウンテン)”という歌だ。映画「チキ チキ バンバン」のなかで、ディック・ヴァン・ダイクが歌う子守唄だ。小さい頃、「メリーポピンズ」のこのおじさんが好きだった。

 “Hushabye ”といのは、日本の「ねんねんころり」というような意味らしい。ねんねんころりのお山からララバイ湾にやさしい風が吹いてくる。風は湾に集まった帆船の帆を膨らましていく。さぁ、その小さな胸の悩みややっかい事を帆船にのせて吹き飛ばしてしまおう!あっちへあっちへ飛んでいけ。そしてぐっすり、おやすみなさい。というような歌だ。

むこうの人はこの子守唄が大好きらしく、ロックの歌手が歌ったり、JAZZになったり、女性歌手が歌ったりしている。ライブの気分転換に、短いこの歌が好まれるのかもしれない。作詞・作曲は、シャーマン兄弟。ディズニー映画の多くのヒット曲を書いた人たちだ。「パイナップル・プリンセス」も、リンゴ・スターがカバーした「You're Sixteen」も、彼らの作品ということを、彼らの伝記映画を見て初めて知った。びっくりだ。


夜空といえば明日9月8日は、仲秋の名月だ。雨続きの夜が多いが、晴れるだろうか。
最近、遅ればせながら読んでいるのが、村上春樹の「1Q84」だ。世紀末の子守唄のようなお話。1984年と、月が二つある1Q84年の話だ。おさないファンタジーと暗い予感につむがれた村上ワールドに、なぜか時々浸ってみたくなる。「1Q84」の天吾くんと青豆さんには、仲秋の名月も二つ見えるのだろうか。



ねんころり 母のにおいに 月の影