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お気楽さんぽ

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2013年8月4日日曜日

岩のような木


雷でやられたか、台風でへし折られたか。8mくらい上からポキっとなくなって何年経つのだろう。御室仁和寺の西門の横に立つこの木は、この辺りの土地の主のように思える。威風堂々と立っている。

この木より太い木は、仁和寺境内に何本もあるだろう。でもこの木には、それらの木に負けない存在感がある。苔に表面を侵された木は、その木肌を堅くし朽ちず、岩となってだんまりをきめたみたいだ。ユーモラスな佇まいさえある。頑固じいさんが、魔法にかけられ岩になってしまったようだ。
死んだふりして、どっこい、下の方の根っこ近くには、若い木が何本か生え育ってきている。
この生えてきた若い木が西門の主となるまでには途方も無い時間が必要だ。

この前、友人と話をしていたら、やはり散歩したりするときに気になる木が何本かあるみたいだ。そちら方面にお出かけした時は、「こんにちは」と様子を見に行きたくなる木。耳を当てて水を吸い上げる音を聞いたり、木肌にさわったり、抱きしめたり。静かな時間の流れとやらを教えてもらえる、日立のCMのように、「気になる樹」たちなのだ。

ところが、ところが。この前見に行ったら、木は倒され、コンクリートで埋められていた。なんで?がっかりだ。なにか安全上の問題でもあったのか?そんなに簡単に切らなくてもいいじゃないか。釈然としない空気が、仁和寺西門のあたりに漂っているのでした。もう、この姿は見られない。

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