映画で言えば、ハードボイルドな俳句や、小津安二郎のような俳句です。
例えば俳句雑誌で見つけた句を紹介すると、「大根の抜かれ二時間後の穴か」が前者、
「銀座には銀座の歩幅夕永し」が後者の感じです。
短い言葉で、イメージをつくっていく。俳句は写真の世界や、広告の世界ともよく似ています。広告コピーを仕事にしてきた僕には、キャッチを考えるように楽しめる世界です。
短歌のように文字数の多いほうがより具体的に表現できますが、俳句は17文字の瞬間芸。パッと、イメージや、匂いを感じてもらう俳句のメッセージの作り方が僕には向いているようです。
つくるだけでなく、読むのもたのしい。いろんな映画監督や小説家がいるように、それぞれの俳人たちの、俳句の世界に出会えます。
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