
小学生の頃はまだ、貧乏な家も多かった。一緒に遊んでいた友だちの中にも、給食費が払えない家もあった。TVのように貧乏神が、普通にとなりにいてる時代ではあった。
小さい頃は貸本屋へも行っていたが、松坂慶子さんのようなキレイなおばさんはいなかった。隣り駅の大映通り商店街に一軒あった。母からはキタナイからやめろと言われていたが、貸本屋自体が面白くて、しばらく通った。
猿飛佐助とか、怪人20面相とか、そんなのを読んでいたのだろう。
でも読みたいマンガは貸本屋にはなかったように思う。多分、こちらが子どもすぎていたのだろう。マンガは月刊誌の時代で、読みたいマンガは友だち4人くらいと回し読みをしていた。ボクの担当は「少年」だった。あとは「少年クラブ」「まんが王」 まだなんかあったような気がする?
でも単行本の漫画も、本屋ではまだ売っていた。赤いダイヤ模様の、ハードカバーの漫画本だったような気がする。正月のお年玉で、そんな漫画を買うのは楽しみだった。小学校の1年の時に1ヶ月ほど入院したことがあるが、その時は「一丁目一番地」という漫画を読み、その漫画のラジオドラマをベッドの上で聞いていた。
チューブに入ったチョコレートを食べ過ぎて、鼻血を出しながら、マンガを読む。そんな小学校時代を、連ドラを見ながら思い出す。
エロイムエッサイム