お気楽さんぽ

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2012年10月21日日曜日

町から地道がなくなっていく



アメリカの絵本で、一面麦畑かコーン畑だったところに家が建ち始め、鉄道が通り、街になり、大きな道路ができ、高速道路ができ、都市になっていくというのがありました。

ボクが住んでいる町もそんな感じです。今住んでいるところにやってきたのは幼稚園に入る前。町内は20軒ほどでした。今でいう新興住宅地。それが今は250軒の町内会になっています。その反面、昔からの住人は歳をとり、引っ越していったり、亡くなったり、家を売られたりして、昔からの住人は残り僅かです。写真のような地道も、京都の街中では、もう天然記念物なのでしょう。

近頃の町が失ってしまったもの= たんぽぽが咲くたんぼのあぜ道。花火が見えた空。つつじや金木犀が薫る庭。となりのテレビの音が聞こえてくるお付き合い。子どもたちの駄菓子屋。夕涼みの床几。道で遊ぶ子どもたちの声。子どもを叱る声。機織りの音。お百姓さんが働く姿。ろばのパン屋さん。リヤカーのお豆腐屋さん。肥取りのおじさん。八百屋さん。お寿司屋さん。うどんやさん。でこぼこ地道。水たまり。水が流れる溝。ポン菓子やさん。修繕屋さん。まだまだあるなぁ。

なんて贅沢な暮らしだったのでしょう。こうして書いていくと、家と家をつなぐ町の道にこそ、暮らしがあったんだと気づかされます。道が「場」ではなく、たんなる通り道になってしまった時から、暮らしの匂いはどんどん薄くなってきているのですね。
さて、新しい町の設計ではなく、今生きてる古い町の中で「昔の道の機能」をどう取り戻していくか。これはなかなか大変な課題だわ。ご近所で昔から(50年以上前から)よく知っていたご夫婦が突然引っ越され、ちょっと感傷的になったのでした。

7 件のコメント:

  1. まいど!
    へ〜、京都もあれこれあるんですな。
    そや、S-研に入ってすぐに、AOさんの家にお邪魔したことがあったね。
    覚えてる?
    あの頃はもう立派な町やったけど、変わってるんですか。
    今住んでるとこは、地道なんかありえない、どこを探しても。
    南堀江の家具屋通り。ここだって、ボクが10数年前に住み始めた頃は、まだまだ家具屋さんが仰山あって、活気もあったけどね、
    それから数年後、家具を買わない時代になって、あっという間に変貌してしまった。今はファッション系、ブランドもの、小さなレストランが幅をきかせてるよ。
    お陰で若者の町になって、落ち着きのない風情になってしまった。

    となりのテレビの音が聞こえてくるお付き合い。子どもたちの駄菓子屋。夕涼みの床几。道で遊ぶ子どもたちの声。子どもを叱る声・・・
    懐かしい、古き良き時代やね。

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  2. えっ〜。漁さん来たことあった?何人かでわいわい呑んだ時が、いくつかあって、覚えてないなぁ。なんでお覚えてへんのやろ。
    どっちの家やろ?結婚する前やったら、今の家やろなぁ。どっちにしても、町はものすごく変わってるはず。
    自転車でうろつくお楽しみの一つは、こうした地道探し。なかなかありませんが、でも残っている。

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  3. ぢみちに探しなさい。・・・・・どう?

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    1. 北やんのブログは、closeになっちゅうけんど?なんでや?

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    2. なってません・・・!! http://yokohama.hippy.jp/
      これで間違いないですか?
      これで出てこなければ、パソコンを買い替えるように(笑)

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    3. 言い忘れた・・・・・たいしたこと書いてへんで〜〜(笑) 北村

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  4. でへっ、でへでへっ。

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