
ハワイの植物は葉一つとっても、でっかいのが多い。ポリネシア系の人のように大きい。そして葉の色が濃く、瑞々しい。それだけに、原色の花の色が浮かび上がって見えるような気がする。そんなハワイの植物のなかで、このティーリーフという植物は、とても日本的だ。大きくなっても2mほど、バレンのような細長い葉をしている。魔よけのお守りになるという木らしい。家の庭やヘイアウ(寺院跡)の敷地に植えられたりしている。ハワイ語で、Ti(ティー)やKiといい、首にかけるLa'i(レイ)は、Lau Ki = 「Kiの葉」というのがもともとの意味だそうだ。Tiの葉を結んで作ったレイは、花で作ったレイとは趣の違う、シンプルだけど力を感じる美しさがある。
この写真のティーリーフはがんがんに日の当たる場所で育っているせいか、黄色くなっていたが、日陰にあるものはもっと濃い緑で瑞々しい生気を発している。花も咲くそうだ。赤い葉っぱのTiもあり、お守り力はこの赤いほうが強いらしい。神に捧げる神聖な植物ということでは、日本の「榊(さかき)」に似ている。フラのスカート(って言うの?)に、このTi の葉を使ったりする。観光用のフラではなく、本格的なフラのシーンなどでよく見かける。「ラウラウ」など、この葉に包んで蒸す料理もおなじみ。食べ物を保存するときなどにも、殺菌作用があるのでこの葉で包んでいたようだ。また、煮出せばリラクゼーション効果のある飲み物にもなるとか。
で、そんなハワイのお話がいっぱい詰まった木なら、家でも育ててみたい。と思っていたら、ありました。普通、植物などは日本国内に持ち込めないのだが、検疫済みのお土産としてホノルルの空港で売っていた。10cmほどの長さに切られた木が2つ、ビニールの袋に入っている。コレを水につけ、根が出てきたら土に植えればいいとか。先日、木についてるワックスを剥がして、水につけました。さて、うまく根が出て、発芽するか?この夏に向けての、お楽しみです。また報告します。